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ブログ市場の1年後を推測してみる。




前回に引き続き、ブログ市場の動向のお話です。
「そんな話に興味なし!」という方も多かろうかと思いますが、こういうのを考えるのが私の趣味なので、今回ばかりはお付き合い下さい。

さて、今回は主に2つのことを行っています。

1つ目は、ブログファンが発表している各ブログサービスの月間アクティブユーザー数(以下AU数)に基づく現在のブログ市場の競争状況の分析です。
2005年11月時点での月間AU数により、各ブログの利用者数の順位を出し、全体に対するシェアと過去5ヶ月間の1月当たりの月間AU数の伸びを算出しています。

2つ目は、1で算出した月間AU数の伸びを元にした、2006年12月と2007年12月時点での各ブログサービスの月間AU数とシェアの推測です。
例えば、1ヶ月当たり平均で10,000、月間AU数が伸びているブログであれば、1年後の月間AU数は現在より120,000増えていることになります。
こんな計算方法で各サービスの将来予測をしています。

ここでいう、「月間アクティブユーザー数」の定義は、「1ヶ月(1日から月の末日まで)のうちに更新されたブログのアカウント数」のことをいいます。

なぜ、ブログファンのアクティブユーザー数の数値を採用しているかといいますと、これはブログサービスの運営が発表している「公称」の数値ではなく、計測方法による誤差はあれど、第三者による客観的な計測結果だからです。
あと、アクティブユーザー数ということで、「実際にブログを使っている人の数」という活きた数値であるということもあります。更新されずに放置されているブログは死んでいるも同然ですから、こういった死にブログを数値から排除できるというメリットがあります。

前回の記事では「FC2ブログは伸び率ではライブドアブログを上回っている」うんぬんといいましたが、今回は「伸び率」ではなく、「毎月のAU数の伸び」を元に将来の予測を立てています。

この理由は、伸び率にかける母数となる月間AU数がブログサービスによって大きく違いがあるためです。

例えば、AU数10,000のブログが前月比で30%増を達成するには、3,000増やすだけで済みますが、AU数100,000のブログであれば、30,000増やす必要があります。
当然後者のほうが達成の難易度というのは大きくなります。
AU数規模が大きくなっても、将来にわたって同じ伸び率を適用して数値を予測するのは不適当で、「毎月何人のAU数を伸ばしてきたか」という数値を適用したほうが正確な予測が可能になるという判断からです。

小難しい話をしましたが、要するに、「過去のトレンドから将来を予測しています!」っつーことです。

ということで、まずは現状の分析から。
順位 サービス名 2005年11月の
月間AU数
月間AU数シェア 1月あたりの月間AU数の
伸び(過去5ヶ月間)
1位 ライブドアブログ 272,390 19.6% 21,324
2位 Yahoo!ブログ 147,606 10.6% 7,300
3位 ヤプログ! 143,040 10.3% 9,118
4位 FC2ブログ 135,693 9.8% 14,342
5位 楽天広場 130,204 9.4% 3,134
6位 gooブログ 109,951 7.9% 6,307
7位 エキサイトブログ 86,663 6.2% 3,723
8位 アメーバブログ 68,316 4.9% 5,573
9位 シーサーブログ 62,043 4.5% 5,111
10位 はてなダイアリー 60,907 4.4% 1,161
11位 JUGEM 36,786 2.6% 3,483
12位 ココログ 30,347 2.2% 1,054
13位 AutoPage 27,939 2.0% 1,054
14位 So-net blog 17,778 1.3% 1,283
15位 ウェブリブログ 17,426 1.3% 820
16位 ブログ人 12,402 0.9% 413
17位 ドリコムブログ 10,910 0.8% -1,757
18位 LOVELOG 10,755 0.8% 341
19位 Doblog 5,914 0.4% -226
20位 AOLダイアリー 2,695 0.2% 46
計1,389,765 83,603

ここで挙げた20のサービス以外にもブログはいくつもあるわけですが、ブログファンで計測しているこの20サービスにほとんどの大手ブログが含まれているので、これで全ブログユーザーの95%くらいはカバーできていると思います。
なので、ここではこの20サービスをブログ市場のすべてと仮定しています。

シェアを見ると、ライブドアが頭一つ抜け出して、後は階段状態で順々に続いている感じです。

AU数の増加数でもライブドアが他を大きく引き離しています。
ライブドアとしてはこれでもまだ不十分な伸びで、早期に覇権を確立するために、さらに他社を引き離したいところでしょう。

注目すべきはFC2ブログです。
順位としては4位ですが、AU数の増加ではライブドア以外では唯一1万台を超えていて、他社との集客バックボーンの違いを考えると、驚異的ながんばり具合です。いいサービスはほっておいても客が増えるといういい例でしょう。

他にはライブドアブログの座を脅かしそうなところはありませんね。
Yahoo!ブログが本腰を入れて集客し始めたらわかりませんが、そこまでブログ事業にコミットできるか?

全体での月間AU数は140万弱となっていて、一人で複数のブログを運営している人もけっこういると思いますので、日本で現在ブログを実際に使っている人は100万人前後というところでしょうか。

今年1年、あれだけ「ブログ、ブログ」と言われた割には少ない気がしますね。
いや、アクティブな人が100万人いるとすれば、十分多いのか。

この数値の評価についてはさらに考察がいりそうです。


【 2006年12月の予測 】
条件:仮に毎月同じ月間AU数の伸びのまま、2006年12月になった場合の各サービスのAU数とそのシェア

今からだいたい1年後の月間AU数の予測です。

順位 サービス名 2006年12月の
月間AU数
月間AU数シェア
1位 ライブドアブログ 549,597 22.1%
2位 FC2ブログ 322,142 12.9%
3位 ヤプログ! 261,574 10.5%
4位 Yahoo!ブログ 242,511 9.7%
5位 gooブログ 191,937 7.7%
6位 楽天広場 170,949 6.9%
7位 アメーバブログ 140,762 5.7%
8位 エキサイトブログ 135,062 5.4%
9位 シーサーブログ 128,486 5.2%
10位 JUGEM 82,060 3.3%
11位 はてなダイアリー 76,005 3.1%
12位 ココログ 44,049 1.8%
13位 AutoPage 41,646 1.7%
14位 So-net blog 34,457 1.4%
15位 ウェブリブログ 28,083 1.1%
16位 ブログ人 17,766 0.7%
17位 LOVELOG 15,193 0.6%
18位 AOLダイアリー 3,288 0.1%
19位 Doblog 2,976 0.1%
20位 ドリコムブログ 0 0.0%
2,488,543

FC2ブログが2位に浮上。楽天広場は上位陣から脱落。ライブドアブログの1位は変わらずもシェアは大きくは伸びず。
というところです。

一見、あんまり大きな変動がないように見えますが、上位・中位・下位がだんだんばらけてきています。

ドリコムブログはユーザー数が0に……。
まあ、ここまでひどくはならないでしょうが、このままいくとかなりヤバい、ということは言えます。

全体のアクティブユーザー数は約250万です。

これくらいまで増えると、ブログ関連市場もかなり大きな規模になります。
このあたりでブログで儲かる会社と儲からない会社がはっきりし、ここに載せている20ブログの中からも撤退するところがいくつか出てきそうです。


【 2007年12月の予測 】
条件:仮に毎月同じ月間AU数の伸びのまま、2007年12月になった場合の各サービスのAU数とそのシェア

今からだいたい2年後の月間AU数の予測です。

順位 サービス名 2007年12月の
月間AU数
月間AU数シェア
1位 ライブドアブログ 805,480 22.9%
2位 FC2ブログ 494,248 14.1%
3位 ヤプログ! 370,990 10.6%
4位 Yahoo!ブログ 330,116 9.4%
5位 gooブログ 267,616 7.6%
6位 楽天広場 208,559 5.9%
7位 アメーバブログ 207,636 5.9%
8位 シーサーブログ 189,818 5.4%
9位 エキサイトブログ 179,738 5.1%
10位 JUGEM 123,851 3.5%
11位 はてなダイアリー 89,942 2.6%
12位 ココログ 56,697 1.6%
13位 AutoPage 54,299 1.5%
14位 So-net blog 49,853 1.4%
15位 ウェブリブログ 37,921 1.1%
16位 ブログ人 22,717 0.6%
17位 LOVELOG 19,290 0.5%
18位 AOLダイアリー 3,835 0.1%
19位 Doblog 264 0.0%
20位 ドリコムブログ 0 0.0%
3,512,870

さらに1年後は上位・中位・下位がより鮮明に。

果たして、ここまで順調に全体のAU数は増えるかな?

ブログのブームも去ってしまい、どこかで伸びが鈍化してしまうような気がします。


かなり単純な方法で将来予測をしてみましたが、はたして実際はどうなるでしょうか?

来年の今頃、この予測結果と実際の結果を比べてみたいですね。
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