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『もえろーん』について冷静になって考えてみた。




「冷静に」といいつつ午前2時過ぎの眠たい頭で考えているわけですが。
ブログとも関係ないし(いつものことですが)。

言い訳はさておき、最近ライブドアが始めた「萌え」系消費者金融『もえろーん』についてです。

さっそくブログ界隈でもけっこう話題になっていますが、はてなブックマークのコメント欄を見ても、いろいろブログを検索してみても9割方は否定的な意見です。

私もこれを初めて見たときは
「なんだこりゃ? こんなのうまくいくわけねーじゃねーか。 ホリエモンは気でも違ったのか?」
とごくごく一般的な反応をしてしまいました。

普通に考えれば、『もえろーん』といっても単にトップページに萌えキャラっぽいのがいるだけだし、実態はただの消費者金融だし、いわゆる「オタク」層がこんなものを使うようになるとはとても思えないわけです。

こんなの、成功するはずがない。


でも、2、3日たって冷静な頭で固定観念を捨ててよく考えてみると、これは少なくとも暴挙ではないし、事業として手がける価値があるものであるという気がしてきました。

その理由を以下に書きます。


まず、事業上のリスクが極めて低く抑えられています。

このサイトの構築にかかった費用はいくらくらいでしょうか?

キャラを描いたイラストレーターへの報酬は大した額ではないですよね。数量が少ないので100万もいかないはずです。
サイト自体の作成ですが、これも数量が少ないので大したコストはかからないでしょう。1人月くらいで社内でサクッと作れるレベルです。
イラスト代とサイト作成代あわせて100万と見ます。

肝心のローンの実働部分(審査・融資・回収)ですが、これはライブドアクレジットという既に存在していた消費者金融の機能を100%そのまま使えます。ここでの追加投資負担はほぼゼロです。

ということで、この新規事業を始めるにあたりライブドアにかかるコスト負担というのはトータルで100万も行かないくらいで、極めて低額なわけです。

この程度の投資、1000億円以上もあるライブドアの現預金の残高からいけば、私たちがうまい棒1本買うのと同じくらいの感覚でしょう。

これくらいであれば「まあダメでもともと、うなくいけば儲けもの。試しにやってみっか」という感覚でできてしまいます。

失敗したってひっそりと消えていくだけです。

ライブドアには何も傷は残りません。


次に『もえろーん』が事業として成功するか、ということですが、これも可能性は低くはないと思います。

というのは、想定通りオタク層を捕まえられなくても、他に金を借りたい人間はいくらでもいるからです。普通に消費者金融として利用されることは十分に考えられます。

また、『もえろーん』が本来ターゲットとしているオタク層も、金がないときにどうしても欲しい商品があれば「なんかムカツクけど、どうせ借りるならこっちのほうがまだマシかな?」と思って利用しないとも限りません。

別に100人のうち100人が利用してくれる必要はないのです。利息が高いので100人のうち1人でも使ってくれれば十分ペイします。

オタクというのは基本的に性格がまじめなので、借りた金は踏み倒したりせず律儀に返すはずです。従って貸し倒れ率が低く、実は極めて採算がよいということはありえます。

販促もライブドアが持つ各メディアを使えば非常に低コストでできます。成果報酬のアフィリエイトを利用するという手もありますし。
また、否定的な内容であっても、ブログや2ちゃんねるで話題になればそれだけで販促効果があるといえます。(このブログでこのように評論しているのも、一面では『もえろーん』の販促に手を貸してしまっているといえるのです。)

オタク層はこれまで消費者金融のターゲットにはほとんどなってこなかったと思いますが、これは手付かずの市場として残されているということでもあります。
開拓に失敗しても上で述べたように大したダメージはありません。一方、うまくいったときのリターンというのは非常に大きなものが見込めます。


このように考えると、リスクに対するリターンは完全につりあっています。

リスクよりリターンが大きいと見込めるのであれば、それは事業としててがけるべき、という結論になります。


「萌え」+「消費者金融」というのはアイディアとしては極めて突飛で違和感バリバリですが、細かく分析してみると成算が十分にあるということになります。

何となく腹立たしいですが、これに着目して意思決定したライブドアはさすが、と言わざるをえないです。

個人的感情としては、見事にこけて( ´,_ゝ`)プッ と笑いたいところではありますが……。
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